どん底マンの夢のお話
ふぅ...今日は久しぶりに何もない平和な一日です。ずーっと綱渡り続けていたので、こんなにゆったりと時間が流れるのが、えらく久しぶりに感じます。
〜ここは夢の話でも一つ〜
こんなどん底野郎にも、いっぱしに夢がありました。
どん底マン誕生の歴史では触れなかったのですが、ワタクシ、中学生の時分からギターなどを弾いてましてロックに没頭しまくっており、バンドで食っていくっていうのが、一番の目標でした。今になって夢という言葉を使っていますが、当時は夢なんて言葉は絶対に言うことはありませんでした。夢って寝て見るものですからね。
社会人になって、借金まみれのクソまみれになっても、月1~2回のライブは必ずやるようにしていました。自分で作曲して、作詞して、スタジオに入りメンバーみんなで曲を膨らませて行く。そんでもって何度も練習して詰めていく、といった日々でした。
バンド仲間もたくさんいて、しょっちゅう飲みに行ったりワイワイやってました。自分は打ち上げ番長的な存在で飲みの席には必ずいる、といった感じでした。今はこんなにしょぼくれてすっかり陰キャが板についてきましたが。
ステージの上は良いものです。自分がどんなクソ野郎だって関係ないんですからね。ただ思いを込めて歌う、そこに自分のすべてを置いてくる。そんな感じでした。
今になって考えてみれば、あの頃が自分の人生のピークでした。
長い社会人生活が少しずつ、少しずつ、私を殺していったんでしょうね。希望は薄れていきました。少しは大人になったのでしょうか、現実を飲み込むキャパができてきたのかもです。まぁ、未だに現実を嚥下しきることができていませんが。この年になってもまだ。
借金苦もありましたが、長いこと連れ添った彼女が去っていったのが決定打になったかもしれません。突然、歌が作れなくなったんですよね。全く。それからステージに立つことはなくなりました。
今、夢も希望もない状態まで堕ちてみて分かったことは、夢を持つってすごく大事なことなんですね。たとえそれが、到底叶うことがないものだったとしても、前に進み続けていることが、人を強くしたりするものなのですね。私は人一倍馬鹿なので、今更、そんな簡単なことに気づきました。
もしも、色んなことを乗り切ることができて、人間の生活に戻ることができたら、歌でも作ってみようかな。そうなったら動画上げて、ここから聴けるようにしますんで 笑